ピアノ発表会の反省点と次回の改善策 - スムーズな進行のために

ピアノ発表会の反省点と次回の改善策 - スムーズな進行のために

疲れも癒え、やっと復帰しました。ども、管理人です。

たくさんの方のご理解と支援により、なんとか無事にピアノ発表会を終えることができました。ありがとうございました。

ただ様々な課題も見えてきましたので、ピアノ発表会の反省点など忘れないうちに書いておきます。

時間が押して押して……ピアノ発表会の大反省点

とにかくコレに尽きます。
予定に対して時間が遅れ過ぎました

もう少しスムーズにできればよかったんですが、やはりあの規模の発表会になると、何にせよ、時間がかかってしまうんですよね。ステージの下手から上手へ行くにも、距離が離れてますから、時間もかかると。

まず朝イチで戸惑ったのが、搬入に時間がかかること。搬送や搬入って、普段からやってるわけではないので、不慣れで時間がかかります。

駐車場から会場までも距離がありますし、台車とか持ってなかったり、引越し業者の方みたいに腕力・体力ないしで、時間がかかってしまいました。物の数も、凄い増えてましたし。

マジで朝イチから泣きそうになりました。

リハーサルも時間がかかってしまいました。人数や演目が多くてちょっと弾くだけなのに、ドンドン時間だけが過ぎていってしまい、予定時刻オーバーに。

単に一人一曲ずつ弾くだけの発表会なら、リハも単純なんですが、あの人数でそれをやると、とっても単調な発表会になってしまい、すべて見るのは恐ろしく苦痛になるんですよね(夏のプライムステージで身をもって経験済み)。

どうしても演目にバリエーションをもたせて、グループや集団での演奏などを入れないと、見てる方々が飽きてしまうんです。

そうなると必然的にリハはしっかりやる必要が生じて、時間との戦いがはじまります。

他の先生から2日間に分けたほうがいいというアドバイスをもらいましたが、今度はコッチ側がもちません。

しょせん、たった2人で切り盛りしてる弱小ピアノ教室ですから、2Daysなんて、気力・体力・資金力的に無理です。行き倒れてしまいます、ホントに(スタッフを丸2日間拘束するのも難しいし)。

うちのピアノ教室としてのポリシーに関わりますが、やはりみんなで共有したいっていうのがあります。

「自分の子だけちゃんと弾ければそれでいい。他の子の演奏なんて興味ない」

な〜んて、そんな雰囲気、殺伐としててイヤですよね(実際、そんなコトがあるらしいですから)。

やっぱりいろんな子が、いろんな年齢の方が、いろんなハンディを抱えた子が、いろんな演奏をする、それぞれのレベルで頑張ってるんだ、ということを、音楽のステージを通じて共有したいんですよね。

また、出たいという意志がある子は、可能な限り出してあげたいんです。舞台や人前に立つことに苦手意識が生まれる前に、ステージを経験してほしい、楽しい体験をしてほしいですから(大人になってからだと、なかなか払拭できないんです)。


▲管理人が撮れた唯一の写真。舞台袖から。

そんなわけで、ピアノ発表会を2日に分けることは、まだ考えてません。でもこのままでは時間がかかり過ぎると。

ではどう改善していくか……。

ピアノ発表会のスムーズな進行のための改善策

円滑なピアノ発表会の実現には、いかに時間管理が大切であるかを痛感したわけなので、いかにロスタイムを減らし途切れなく会を進行させるか、そのための施策を上げていきたいと思います。

1. リハーサルは前日におこなう

まず、当日のリハーサルはゲスト演奏者だけに限定し、生徒さんたちのリハーサルは前日の昼~夜にかけて、先着順におこなうようにします。

子どもたちは大きな会場とグランドピアノに慣れてないこともあり、また曲の練習の意味合いもあるので、慌ただしく当日朝におこなうよりも前日にある程度時間を取ってリハーサルをしたほうが良いと思います。

(今回もリハじゃなく練習になっていました)

もちろん会場費や機材付帯費用がかさみますが、リハはやっぱり必要ですから、しっかりやりたいです。また物品・機材等も前日に搬入できるので、当日朝の混乱を避けることができるんじゃないかな。

リハは前日に済まし、当日は本番だけにする。まずはこれです。

2. 細部まで記載した進行台本を用意しておく

今回もある程度の台本は用意していたのですが、円滑な進行のためにはもっと台本の精度を上げていく必要を感じました。

曲目やナレーションはもちろん、物品・機材のステージへの搬入・搬出、楽器やマイク、椅子、足台などの設定まで、その日一日のあらゆることが記載してあり、この後何が必要で、今何をしておくべきか、一目瞭然の台本です。

また各スタッフに能動的に動いていただくために、担当セクション毎に専用の指示書も用意しておく必要もあります。

もちろん実際は台本通りに行かないこともあるかもしれませんが、基準となるものがないと、何がどれくらいズレてきているのは不明瞭になるので、本当に台本って大事になってくるなと感じました。

3. 前日に物品の配置を完璧に整えておく

花束や記念品、ステージで必要となる物品や機材など、すべてを当日朝にバタバタ用意していたら、何がどこに行ったのか混沌としますし、結局時間切れで本番がスタートしてしまいます。

やはり可能な限り前日に、配置も含めて準備を終えておきたいと、強く思いました。当日朝は手伝っていただくスタッフへの説明だけで相当時間を使うため、物品の配置までは手が回らなくなってしまうのです。

これも前日にリハーサルすることができれば、その裏で物品の配置までできるので、当日朝の負荷を軽減できると思います。

どうしても当日朝でないと用意できないもの以外は、全部前日に済ましておく。これ大事ですね。

4. 下手登場の上手退場

演奏者の大半は子どもたちなので、本番中はあらかじめ多めに(10組ほど)下手舞台袖の椅子に座って待機してもらうのですが、そこに演奏を終えた子が戻ってきて記念品等を受け取っていると、次第に混雑が激しくなりカオスに陥ります。

親御さん方も下手舞台袖に待機することになるので、混雑に拍車がかかります。スタッフの大半も下手舞台袖が担当位置で、もうワケが分からなくなります。それに単純に暑いです。

また登場する子と退場する子がステージ下手側で交差するのも、進行を遅らす原因となっていました。どうしても退場する子を待ってから、登場してしまうからです。次の演奏の準備とも重なりますし。

そこで次回以降は、演奏後は上手へ退場するように変更し、花束や記念品も上手舞台袖で受け取るようにします。そしてそのまま上手舞台袖にあるドアから廊下へと出て、客席へと戻ってもらいます。

5. フライング登場を心がける

上で書いたように、退場する子が完全に捌けてから次の子が登場していては、時間がかかりすぎてしまいます。演目数が多いと、累計でとんでもない時間が使われていることになるんですよね。

何も進んでいない、ただ待っているだけの時間。これは削りたい。

そのため、演奏を終えた人がお辞儀して頭を上げはじめたら、次の演目のナレーションを入れ、そのナレーションに合わせて次の演奏者がステージに入るようにします。

理想的には、前の演奏者が上手舞台袖にたどり着くタイミングと、次の演奏者がステージ中央にたどり着くタイミングが一致するといいなと。

追記:後年、ある女の子の提案で、下手舞台袖に立ち次の演奏者の背中を押してあげる担当が生まれました。これ、効果大です。

6. 各演奏の設定を事前に書いておく

椅子や足代の高さ、マイクの種別や位置と数、太鼓その他の楽器、譜面立ての有無などなど。ひとつの演目でもステージの設定項目は様々。それも素早く準備しなければなりません。

連弾やグループでのアンサンブル演奏では、準備する項目も増えます。

その場で確認しているようでは、時間だけが過ぎてしまいますので、予め事前に担当スタッフが把握できるようにしておく必要があります。

これも進行台本作成時にすべて記載しておくようにします。

その場にならないとわからないこともありますが、ある程度の"アタリ"を付けておけば、現場では微調整だけで済むと思われます。

7. 会場案内を随所に貼っておく

出演する子どもたち、あるいは親御さん方にわかりやすいように、舞台袖や楽屋、出入り口など会場の案内や経路を、これでもかと貼っておこうと思います。

特に子どもたちは、自分の出番以外の時間は親御さんから離れて会場内で遊んでいたりするので、迷子にならないように、そして出番に遅れないように、経路案内が必要だと思いました。

行き先と矢印だけでも、それなりの効果が見込めるので、スムーズに移動していただけるかなと思います。

8. 必要以上にコントロールしない

記念写真やDVDの撮影のために、演奏中のドアの開け閉めはやめてほしいと業者の方に言われていたので、今回はドア張り付きのスタッフ(二人一組で二組)を手配していました。

しかし次回からはやめると思います。単純にスタッフ数が増大してしまうのと、実際にはそこまで目が届かないからです。

確かに横浜みなとみらいホールみたいな大きな施設には、練度の高いスタッフが大勢いてドアの開閉を完璧にコントロールしていますが、やはり当日だけのスタッフにそこまで求めることはできません。

また上記の撮影のために、客席における携帯電話やデジカメでの撮影は控えてくださいとお願いしていましたが、それもやめます、たぶん。

基本的な諸注意だけナレーションで案内して、あとは自由に楽しんでもらえればと思いました。

結局イベント運営のプロではないので、コントロールしようとすればするほど、苦しさを増してしまうと思った次第です。

おわりに

まとまりなくダラダラと書いてきましたが、このうちいくつが実現するのかわかりませんし、どの程度効果があるかもわかりません。

なにぶん1年~2年に一度しか開催しないピアノ発表会ですので、実際に試してみるまでわからないという心もとない感じではあります。

しかしこうやって振り返って改善策を考えておくことで、少しずつでも良くなのではないかと、淡い期待も抱いています。

なお今回の発表会の様子は、教室のホームページの方に写真付きで掲載していますので、ぜひ。

第4回ピアノ発表会(2011年11月19日)の様子

  • 更新日:
  • 公開日:
Comment---
ダムダム人さん
お疲れさまでした!!
報告(?)を読んで大変さが、ひしひしと伝わってきました。
たった二人で切り盛り(?)されたのでは大変だったと思います。
※お昼を食べさせてくれたら私が行ったのに(嘘
今回の反省点が次回につながりますように!

魔女子さんのイラスト、ありがとうございました。
魔女子さんって小さい女の子かと思ったのですが、
「お嬢さん」だったのですね?
--なんで「お嬢さん」だった事が判ったかは聞かないで下さい(笑--
管理人
>※お昼を食べさせてくれたら私が行ったのに(嘘
スタッフにはちゃんとお弁当、出ましたよぉ〜。

>なんで「お嬢さん」だった事が判ったかは聞かないで下さい(笑
な、なんで!?
高仲 源さん
管理人さん、発表会ではお疲れ様でした。

お昼も抜きでぶっとぉしな上、ずっと立ちっぱなし、気を張りっぱなしだったかと思うので、お疲れ様様です(リポビタンD飲む暇ありましたかね?)。昔、組合役員とかでスポーツ大会スタッフとか旅行撮影スタッフとかやってたので、ホントに頭が下がる思いです。

発表会では確かに時間が押したのはありますが、
個人的には舞台に出るのも、舞台を見るのも、楽しめましたよ♪

発表者の年齢を上げながらちょっとずつ演奏がうまくなっていったり、
みんなで歌って踊ってのコーナーがあったり、
障害者の方もすっごくがんばって演奏してたりと、
見てて全然飽きなかったですね。

前日リハは良いアイデアですね。会場費は確かに上がってしまいますが、搬入とリハで時間が押すのは避けられるかと思います。

思うところや課題は色々あるのはさておき。
****さん、りえ先生、お疲れ様でした。
それと、すてきな発表の場を与えていただき、ありがとうございます!
[おもしろかった]
管理人
高仲 源さん
ありがとうございます。

そしてお疲れ様でした。

みんなが楽しめるように
また次回に備えていきます。

あと、
管理人の本名を書いちゃダメ(^^;)

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