クラシック音楽のヒット曲

クラシック音楽のヒット曲

先日、 うちのピアノ教室の生徒の親御さんと 昼食をご一緒する機会があったんです。 その席上、 生徒のお母さんが ご自分のお父様(=生徒のおじいちゃん)から、 「クラシック、クラシックっていうけど、 どうして今はクラシックのヒット曲が生まれないんだい?」 と言われて答えに困った、 というお話をしてくれました。 たしかに今テレビで 新作クラシックのヒット曲が流れることは ほとんどないんじゃないかと思います。 いや、流れているんでしょうけど、 気がつきにくいのかもしれませんね。 特に、 普段クラシックに興味のない方にとってはね。 ヒット曲も生まれてないのに、 学校や教科書、ピアノ教室などで クラシックをメインに教えているのには 疑問を感じるのもうなずけます。 考えてみると、現代のわたしたちが 一般的にクラシック音楽と呼んでいるのは、 西洋の古典音楽 という とっても大雑把なイメージでしかありませんよね。 もっと簡単にいうと ヨーロッパの昔の音楽 という程度でしかないかもね。 でもこの「ヨーロッパの昔の音楽」には 時代的にもずいぶん広い範囲ですし、 様々なジャンルを含んでいますよね。 オペラだってクラシック音楽だし、 交響曲や協奏曲、室内楽だって 全部クラシック音楽でひとくくりです。 全部クラシック音楽なんですから、 何かヒットすれば 必ずそれはクラシック音楽なわけです。 つまり ヒット曲は100%、 クラシック音楽だったんです。 (現代人から見れば、ですけど。) では現在はどうかというと、 クラシック音楽以外にも たくさんの音楽ジャンルがありますよね。 昔に比べて、 音楽ジャンル自体が多様化しているわけです。 そしてクラシックもその中の 一ジャンルに過ぎなくなっちゃってます。 昔は全部クラシックだったのに。 愛好者もポピュラー音楽系の方が 圧倒的に多いですから、 市場原理として ポピュラー音楽系のあつかいが増えて当然。 ヒットチャートはほぼ全て ポピュラー音楽系の新作がならびます。 オリコン1位にクラシック音楽がくる、 なんてことは起こりそうに思えません。 では現代において クラシック音楽のヒット曲はないのか? というと、 あるんです、実は。 日本で一番ヒットしたクラシック音楽は、 なんと ヴィヴァルディの『四季』 だといわれています。 ベートーヴェンの『運命』や『第九』でもなく、 モーツァルトやショパン、バッハでもなく、 ヴィヴァルディの『四季』 なんですって。 意外です。 もちろんこれは レコードやCDの売り上げにおいてです。 ヴィヴァルディの『四季』の場合、 イ・ムジチ合奏団演奏によるレコードが大ヒットしたそうで、 1995年時点で280万枚の売り上げを達成。 クラシックのミリオンセラーは とっても珍しいそうなんですよ。 ヴィヴァルディ『四季』〜協奏曲第1番「春」
たしかに 誰でも聴きやすい名曲ですよね!
Comment---
ダムダム人さん
昔、クラシックが流行したとき(30年以上まえ)に聞いたラジオで
社歌のハナシが脱線して「わが社の社歌はモーツアルトです」とか
「わが社はバッハに頼む予定です」というのがでて
妙に納得した記憶があります。
[おもしろかった]
管理人
管理人が昔勤めていた会社の社歌は
谷村新司さん作詞作曲『正午(まひる)の星座』でした。

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