ベートーヴェン『月光ソナタ』と中秋の名月

ベートーヴェン『月光ソナタ』と中秋の名月

今日は中秋の名月です。 別名十五夜ともいいますね。 ウサギも跳ねる十五夜お月さんです。 なぜ「十五夜」かというと、 中秋の名月は旧暦の8月15日だからですって。 また旧暦9月13日にあたる10月12日の満月を、 晩秋の名月、 別名十三夜といいます。 横浜は今日晴天だったので、 夜空には満月が輝いているハズ・・・ ってまだ ミンミンゼミが鳴いてるんですけど! 日本の風情がおかしくなってる...。 え〜月といえば、 ピアノ曲ではアレですよね。 そう! ベートーヴェン ベートーヴェン『月光』です。 『月光ソナタ』として知られているこのピアノ曲ですが、 正確には ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2『幻想曲風に』 といいます。 え、どこにも「月光」って入ってないじゃないか、 って思う方もいるでしょうね。 (いるってことにしてくだされ〜。) それもそのはず、 『月光』ってベートーヴェンが名づけた曲名ではないんです。 ベートーヴェンの死後、 ルートヴィヒ・レルシュタープという詩人が その第一楽章を聴いて ルツェルン湖の月光の波に揺れる小舟を思い浮かべる といったことに由来するんだそうですよ。 ルツェルンとはスイスのルツェルン湖畔の町の名前で、 毎年夏に「ルツェルン音楽祭」が行われることで有名なところです。 (といっても、管理人は今知りましたが。) で曲のお話に戻ると、 ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2『幻想曲風に』作品27の2でわかるように、 この曲はもともと、 その前の『ピアノソナタ第13番』とセットで作曲されています。 本来は両方とも『幻想曲風ソナタ』っていうんですけど、 今じゃ、『月光ソナタ』と呼ばれることのほうが多いんですって。 う〜ん 詩人の一言の影響力の大きさったら・・・。 ベートーヴェンはこの『月光ソナタ』を、 恋人である伯爵令嬢ジュリエッタに捧げています。 当時ベートーヴェン30歳。 ジュリエッタ17歳・・・。 (´ヘ`;)ウーム… ま、いいですか。 ベートーヴェンの『月光ソナタ』は、 昔日本の尋常小学校の教科書に 『月光の物語』として載っていたそうです。 あらずじは・・・
引用 ベートーヴェンが月夜の街を散歩していると、ある家の中からピアノを弾く音が聞こえた。良く見てみるとそれは盲目の少女であった。感動したベートーヴェンはその家を訪れ、溢れる感情を元に即興演奏を行った。自分の家に帰ったベートーヴェンはその演奏を思い出しながら曲を書き上げた。これが「月光の曲」である。 ピアノソナタ第14番 (ベートーヴェン)|Wikipedia
ある年代から上の人たちは、 この物語が「月光ソナタ」誕生のお話だと 信じているそうなんですが、 教科書に載っていたこの物語、 全部作り話なんですって。オイオイ。 う〜ん 教科書の影響力の大きさったら・・・。 いずれにしても『月光ソナタ』は、 ベートーヴェンの三大ピアノソナタと呼ばれるくらい、 世界中で愛されている名曲には違いありませんよね。 ※あと二つは 『ピアノソナタ第8番「悲愴」』と 『ピアノソナタ第23番「熱情」』です。 Beethoven - Moonlight sonata (Claro de luna)
管理人は個人的に ゲーム『バイオハザード』を思い出してしまい、 かなり怖いんですけどね。 ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
Comment---
この記事にはまだコメントがありません。


おすすめコンテンツ