音楽の楽しみ方に関する雑記とか

音楽の楽しみ方に関する雑記とか

3連休、いかがでしたでしょうか?

管理人は…やんごとなき理由により、更新作業が滞ってしまいました。
(;´Д`)アウ...

ところで、前々回の記事「スティーブ・ジョブズと音楽」に対して、ダムダム人さんから以下のコメントをいただきました。

ところで、音楽配信ですが、配信されている音楽の「質」はCDとは比較にならないくらい圧縮されているのではないでしょうか?

もし、CDと同じ「質」ならば、いくら高速回線を使っても、ダウンロードにどえらい時間がかかると思います。

レコードが市場から消えていくのを見て、アナログの持つ音の深さが消えてしまうと嘆かれていました。

今度はそのCDが市場で苦戦しているのをみて、「歴史は繰り返す」と言う言葉を思い出しました。

iTunes Storeで配信されている音楽は、CDとどの程度差があるものなのか? という疑問ですよね。普通に考えれば、差がないわけがない。じゃあ、どんな差があるのか?

そこでアナログレコードとCD、そしてiTunes Storeで楽曲ダウンロードに使われているデータ形式ACCについて、ちょっと調べてみました。

大雑把な比較ですので、あくまで参考程度にしかなりませんが、イメージはつかめるかもしれません。

※以下は、記事執筆時点での個人的感想です。

人間の可聴域

まず人間が聴くことができる音域は20Hz〜20kHzだそうです。

これより低音域、高音域の周波数帯は、残念ながら聴き取ることができない、とされています。

また人間は歳をとるほど高音域が聴き取れなくなるため、全年齢で平均すると20Hz〜15kHz程度となるそうです。

意外と狭い範囲しか感知できないんですね。

アナログレコードの録音周波数

アナログレコードの録音周波数は、甘~く見積もって40Hz〜20kHz、特殊な4チャンネル方式で20Hz〜40kHzだそうですが、一般的なLPレコードの場合20Hz〜20kHzといったところでしょうか。

しかしアナログレコードは、理論上20kHz以上の高音域も録音できるとされています。なのに何故、高音域を20kHz程度にとどめているのか? 現場の空気感まで録音できるんじゃないの?

いろいろ要因はありますが、まず録音時に使われるマイクが20Hz〜20kHzしか拾えないそうです。レコードそのものはもっと高音域も記録できるんですが、マイクの時点でカットされていてはどうしようもありません。

また低音域がカットされているのは、そのまま録音してしまうと、レコードの溝が隣の溝にはみ出してしまうという、物理的な限界のためだそうです。

アナログレコードの味わいの正体

それでもオーディオマニアの方は、アナログレコードの音はCDより優れているといいます。(実際には録音されていないはずの)高音の伸びや、低音の響きが一味違うと。

仏像に宿った彫師の魂のように、物理的には記録されていないゴースト的要素。レコードの場合、その正体はノイズだそうです。

ディスクの回転で生じるノイズ、モーターで発生する低域振動、針が溝の壁を擦ることで生じるスクラッチノイズなど。これら複数のノイズが、アンプのイコライズによってグッと増幅されているわけです。

アナログレコードの味わい(=音質?)の良さは、ノイズが生み出していたんですね。

ちょっとガッカリですが、最近の脳の研究によると、このノイズを聞くことで脳内ホルモン「セロトニン」が分泌され、人は快を感じるんだそうですよ。

もうひとつアナログレコードには避けがたい問題があります。それは再生すればするほど溝が劣化するということです。

レコードの溝が劣化は音質の劣化に直結しそうですが、同時にノイズ発生の原因にもなりえます。そして、そのノイズが心地良いと……。

この辺がアナログレコードの味わいの正体なんでしょうか。論理的にはピンと来ないですが、実体験としてはわからなくもありません。
う~む。

CDの録音周波数

CDはそもそも人間の可聴音域を考慮して設計されているので、人の耳が感知できない低音域・高音域は、予め意図的にカットされています。

つまりCDの録音周波数もまた、20Hz〜20kHzなんです。実質アナログレコードとCDに差はありません。

しかも再生回数による材質の劣化もなく、アナログレコードに比べ安定性・永続性はバツグン。コンパクトで保管場所も省スペースです。

でもマニアの方には受けが良くありません。ノイズ、ないですもんね。

ノイズがないということは、録音対象に対して忠実な再現性がある、ということなんですが……。難しいですね。

iTunes Store(ACC)

iTunesでダウンロードできる楽曲は、当然ながら圧縮されているため、CDと比べると音質の低下は避けられませんよね。

通常は128kbps/ビットレート、サンプリングレートは44.100kHz。iTunes Plusで256kbps/ビットレート、となっています。

まぁ難しい話は置いといて、やはり高音域の伸びがものたりません。これは素人耳(?)にも明らかにわかります。

イコライザーの設定でカバーできなくはないんでしょうが、CDの原音には敵いませんよね。

一方iTunesは、自前のCDを読み込ませて音楽データーを取り込むことができます。その際、非圧縮や圧縮形式を選ぶこともできますので、設定によってはCD同等の音質で取り込むこともできるのではないでしょうか(ハードディスクの容量を喰いますけど)。

結局、用途に応じた選択の結果

さてこれ以上の詳細比較は管理人の今の知識では出来ないので……

(ノ´д)ノ彡 投げ出します!

書いててつまらなくなりました。と同時に、自分は一体何を証明しようとしてるんだろうかと。

そもそも拙い文章で音質の優劣を論じても読んでいる人に伝わるとは思えないし、仮にYouTube動画を貼り付けても、その時点で音質は(おそらく悪い方へ)変質してしまって、意味をなさないのではないかと。

かといって数値的な詳細データやカタログスペックを比べても分かりづらいだけですし、ましてアナログレコードの味わいの正体がノイズとかなると、そもそも比べることに意味を見出せないような。

だって究極的には実際のライブや演奏を生で観ることにはどうしても敵わないわけですからね。(それすら座席や立ち位置、環境などによって、音質やライブ体験の質は変化してしまうのではと)

音楽配信にしても音質の良さを最大のアピールポイントにしているわけでもないし、iPodやiTunesが支持されているのは、音質がいいから、というわけではないですからね(音質が悪くても支持されないけど)。

結局、用途に応じた選択なんだと思います。

音質や体験の質にこだわって音楽を選択するなら…

  1. 生ライブ
  2. アナログレコード
  3. CD
  4. ・・・
  5. 越えられない壁
  6. ・・・
  7. 音楽配信

もっと身近で自由に音楽を楽しみたいなら…

  1. 音楽配信
  2. ・・・
  3. 越えられない壁
  4. ・・・
  5. CD
  6. アナログレコード
  7. 生ライブ

それでいいんじゃないかな。

レコードが消えゆくのはCDを作ったソニーとフィリップスがレコードを市場から駆逐しようとしたわけではないし、CDが苦戦しているのはAppleやスティーブ・ジョブズがCDを市場から駆逐しようと画策したわけではなくて、タダ単にみんながそれを選択したからだと思うんです。

市場原理に従っただけにすぎないと思います。

もし、世界中の多くの人が音質を最重要視してチョイスするなら、今でもアナログレコードが主流なはずなんですが、現実にはそうはなってないですよね。みんなはCDを選択したんです。

そして再びみんながCDを強固に選択し続けたのなら、iTunesやiPodなんか1年ももたなかったはずですが、今でも健在です。

それもこれも、みんなの選択なんですよね。

アナログレコードを重厚なオーディオ機材を使って、居間でソファーに腰掛け、ゆっくり鑑賞するのと、iPodにお気に入りの音楽をつめこんで、通勤や通学、ジョギング中にヘビーローテーションで聴くのでは、そもそも音楽体験自体が違いますよね。目的も違うし。

CDが負けそうだと思うのはCDの側の感想であって、音楽配信はCDを負かすためにやっているわけじゃないと思うんです。

ただ新しい音楽の楽しみ方を提示しただけ、市場に商品を並べただけにすぎません。最後はお客さんがどっちを買うか、選ぶだけですから。

(もちろん企業や業界の巧みなマーケティングに乗せられたっていう側面もありますが、それも選択のひとつですから)

みんなが選んだ自然淘汰なんでしょうね。企業も市場も、みんなの選択に従うだけですから。(ただし、みんなの選択がいつも正しいわけじゃない、ってこともあるのが何とも……)

とまあ、今現在の管理人はそう思っています、というお話でした。

ちなみに、管理人がヘッドフォンをつけてiTunesで音楽を聴いても、「クッソ~、なんて酷い音質なんだ!金返せ!!」なんて一度も思ったことないですよ。

確かに差はあるにしても、十分楽しめるレベルです。お手軽で安いし。

だからといって「音楽配信バンザイ、iTunesマンセー、他はいならいよ~」なーんて思っているわけじゃありません。音楽配信を利用しつつ同時に、CDも持ってますし、コンサートにも行きたいと思うわけです(さすがに今アナログレコードを買おうとは思いませんが)。

どれも用途が違いますモン。

まとまりのある記事になりませんでしたが、これにてお開きです。

(異論は認めます)

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